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9.02事件

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  各 位 殿


平成19年 9月 2日

丸姫飯塚水産株式会社

取締役会長飯塚正男 代理人



謹啓

 初秋の候、いよいよご清栄のこととお喜び申し上げます。丸姫飯塚水産株式会社の創業者・取締役会長・飯塚正男の長子、三代目社長は去る臨時株主総会より平成19年9月2日をもって満5年を迎えました。

 さて、平成15年6月2日付別紙・見解『札幌市中央卸売市場の実態』は私が個人的に札幌市中央卸売市場について平成14年9月2日の丸姫飯塚水産株式会社の臨時株主総会を契機として独自に調査し、作成した内容です。なにぶんにも寡聞にて内容等に不十分な点があるやもしれませんが、ご寛恕願います。

 丸姫飯塚水産の経営改革に対して、札幌市中央卸売市場の開設者である札幌市及び卸売業者・曲〆高橋水産株式会社、札幌市水産物卸売協同組合は共同して謀議を図り、各々業務を逸脱して越権行為・職務権限の乱用・独占禁止法抵触等を含む威力・業務妨害等を行い、その結果、丸姫飯塚水産並びに飯塚家がいわれなき風評被害を始めとする取り返しようのない有形・無形の莫大なる損害を被ったこと、またそれに対して責任を負うべきであるとの自覚がありません。札幌市中央卸売市場の開設以来48年に渡り仲卸業者として業務に従事してきた丸姫飯塚水産に対し、開設者・札幌市としてその責務を誠実に全うしたのか問われるべきであり、また、札幌市中央卸売市場水産物部における構造的問題についてもその是非を問いたいと思います。

謹白


 別紙・見解『札幌市中央卸売市場の実態』9頁にある「社会的事実の行使権1農林水産省への申告」の発動に基づき、丸姫飯塚水産は平成16年3月15日付農林水産大臣宛

『請願書』にて開設者・札幌市と曲〆高橋水産及び札幌市水産物卸売協同組合に償いと責任、信用の回復を求めたが、農林水産省より丸姫飯塚水産が「健全経営となるための適切な指導等を札幌市場において市場法上の権限と責任を有する開設者として行うよう強く指示を受け」、開設者・札幌市が三者会談の場を設けるに至った。私は三者会談の場に同席し、代理人の立場として曲〆高橋水産社長のご回答を実のあるものとして受け止め、最終的に丸姫飯塚水産は償いと責任を求める代わりに「健全経営」に向けて「支援・協力」を受けていく事となった。また、和解を目指す合意故に開設者・札幌市に対する責任は敢えて問わなかった。

 しかし、三者会談に基づく「支援・協力」は、その目的たる「健全経営」に至らないまま形骸化となった。


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 丸姫飯塚水産株式会社は初代社長(現会長)在任時の平成6年度までは年間売上40億円強を誇る無借金の優良企業であった。平成7年度から二代目社長になり、社内に曲〆高橋水産株式会社出身の社員数名が入社し、丸姫飯塚水産の経理及び売場担当の業務を担うようになり、売上高が徐々に減少するとともに利益が激減し、経営内容が全く変わっていった。

 平成13年度までには会長が個人格として会社に資金投入し、会社資本の取り崩し、主要取引銀行・札幌市水産物卸売協同組合の借入金等の資金を投入することとなり、この状況を憂慮した会長により平成13年度の決算計上前には財務上減資・増資も視野に入れながらこれらの補正を行うために財務体質を改善する経営改革を行うべく臨時株主総会を開催して経営体制を刷新する予定であった。

 平成14年4月8日に会長が二代目社長の解任を直接言い渡し、二代目社長はその場で一旦は受諾した。当初の経営改革は財務体質の改善等を行い二代目社長の更迭はなかったが、結果的に社長を交代せざるを得ない状況に至ったため社長を更迭させるも役員として留任させ、現三代目社長は一期2年で退任し、二代目社長を復帰させる予定であった。

 だが、曲〆高橋水産株式会社の介入はこの直後から始まり事態は一変する。

 平成14年4月12日、丸姫飯塚水産株主側(筆頭株主含)は卸売業者・曲〆高橋水産側より事情を聞きたいとの“突然の要請”を受け、曲〆高橋水産会議室に出向いた。そこには曲〆高橋水産側会長・社長・副社長・専務のほかに札幌市・市場長、他市職員1名までもが同席していたが、曲〆高橋水産側は丸姫飯塚水産側の経営改革の説明をさえぎって全く無視し、一方的に臨時株主総会の開催・株式譲渡等の「白紙撤回」を強硬に求めた。

曲〆高橋水産会長は「どこで商売をするつもりなのか」

「どこから物を仕入れて商売するつもりなのか。うちは物(荷)は売らない」と恫喝し「すべて白紙にしなさい」等脅迫をした。また「この人は、市場の中で一番忙しい人なんだよ。こんなくだらない事で時間を使わせて申し訳ないと思わないのか」と市場長に話を向けると市場長も「カネシメ・市・仲組(札幌市水産物卸売協同組合)の許可がいるんだよ。勝手にできないんだ。そんなことも知らないで来ているんですか」「カネシメ・市・仲組がOK(了解)しないと許可もできないんだよ」と、まるで仲卸業の許可に曲〆高橋水産の同意が必要であるような圧力・介入、職権の乱用を行った。

 翌4月13日、曲〆高橋水産副社長は丸姫飯塚水産株主側(筆頭株主含)に対して「何でそんなに急ぐの。臨時(株主総会)でなくて定時(株主総会)でもいいでしょう。それまで色々する事あるんだから。とにかく白紙に戻して定時まで待ってよ」「臨時株主総会で社長交代するより定時の方が自然でしょう。皆さんよけいおかしく思うよ」と平成13年度決算前の臨時株主総会を回避させようとし、「うち(曲〆)が北洋(銀行)さんに言えば、北洋さんは手を引くよ」と北洋銀行に対する影響力をあからさまに誇示して脅迫、「とにかく、臨時株主総会・株の譲渡」を「白紙にしなさい」と何度も繰り返し迫った。平成14年5月末に平成13年度決算は株主の承認を得ずに行われた。丸姫飯塚水産及び札幌アイ・シーフーズ株式会社(現・株式会社丸姫)の特殊な経理体制を敷いた曲〆高橋水産の意図が十分想定される。

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 平成14年4月19日には、曲〆高橋水産専務が丸姫飯塚水産株主側(筆頭株主含)に書類を渡し「1枚は私が打って、1枚は皆と相談して市場長さんが打った。あんた達はどう考えても無理な事をしているんだ」と発言、市場長作成の書類には「どのような事情があろうとも、開設者及び曲〆高橋水産に事前に何らの相談もなく」臨時株主総会を開催することに

「承服しかねる」ため「白紙に戻す」べきであると『開設者(市)及び曲〆高橋水産株の見解』が明記してあった。丸姫飯塚水産株主側(筆頭株主含)が「改革は予定通り行います」とすると、曲〆高橋水産専務は「どうなるか分かっているんでしょう」と言外に脅迫した。

 曲〆高橋水産・市場長の二者の不当介入により丸姫飯塚水産の臨時株主総会の早急な開催が妨害されたが、臨時株主総会も定時株主総会も開催されず、株主の承認も得ずに平成13年度決算を行われたことは商法違反である。その後、丸姫飯塚水産株主は札幌地方裁判所に臨時株主総会招集許可請求を行わざるを得ず、7月29日付『臨時株主総会招集許可請求事件』による臨時株主総会を平成14年9月6日までに開催する決定を得るに至った。その間も曲〆高橋水産側は丸姫飯塚水産の経営改革に対する妨害を継続し、丸姫飯塚水産は着手すべき経営改革が遅れ、多大なる損害を被り衰退を余儀なくされた。


 平成14年8月29日には札幌市水産物卸売協同組合にて丸姫飯塚水産次期(三代目)社長が役員変更手続を行おうとしたが、「今カネシメに呼ばれて話を聞いてきた」組合理事長(他理事全員4名同席)の指示により、組合の指定する申請書を渡さない等の妨害を行い、飯塚正男会長を「例え這ってでも、ずってでも連れてこい」との暴言の上、「カネシメに行って来い」と曲〆高橋水産の意に従うよう明確に示した。

 最終的に丸姫飯塚水産は平成14年9月2日に臨時株主総会を行ったが、曲〆高橋水産は当日、取引上何の瑕疵もない丸姫飯塚水産の特約(支払猶予)を一方的に取り止め、曲〆高橋水産が丸姫飯塚水産を信用していないという立場を市場に対して明らかにした。

 この特約取り止めの大きな意味は曲〆高橋水産からの『信用』(特約)を失った丸姫飯塚水産の客離れを招くこと、また、突然特約の取り止めによって仕入支払に数億単位の仕入資金を必要とさせ、仲卸業者・丸姫飯塚水産を市場内外に両面から疲弊させることにあった。要約すると、曲〆高橋水産は丸姫飯塚水産を経営危機に陥れる“現実的な手法”に変えたわけである。

 二代目社長在任時の丸姫飯塚水産の売上の多くは曲〆高橋水産主導の帳合取引によるものであり、特約とほぼ不可分であったため特約取り止めは帳合取引売上の消滅に直結し、曲〆高橋水産は丸姫飯塚水産への帳合取引を他業者に変更している。また、二代目社長の経理担当者2名(経理1名・帳合1名)は共に前歴が曲〆高橋水産社員で、特殊な経理体制を担っており、特に帳合担当者は丸姫飯塚水産を辞めて曲〆高橋水産に復職した。

 丸姫飯塚水産主導の帳合取引先であっても特約取り止めによる影響は同様であり、臨時株主総会直後の特約取り止め等は平成14年9月2日、同日連鎖的に勃発し、丸姫飯塚水産の崩壊を目的として意図的に作られた一連の動きの中で、特約の取り止めは曲〆高橋水産の独善的行為であり、これが現実的な手法である。また、曲〆高橋水産の主要取引銀行である北洋銀行北5条通支店の支店長が、曲〆高橋水産副社長のかつての言葉通りに丸姫飯塚水産の破綻を狙って干渉した。これは公的役割を持つ金融機関にあるまじき行為である。所轄官庁である金融庁に対して是非を問うものである。

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続く
資料